トレラン初挑戦!蔵王温泉国際トレイルランニング大会
〜急変した山の天候、自然を畏れろ!の教訓〜

雪渓を滑りながら超えていきます、これで6月中旬です…
6月15日、人生初のトレイルランニング大会に出場しました。名前は「ヒュッテ・ヤレン杯 蔵王温泉国際トレイルランニング大会」、ヒュッテ・ヤレンとは、かの白洲次郎が蔵王温泉につくった山荘のこと、この白洲山荘の保存も目的に本年立ち上がった大会です。大会実行委員長が、渋谷区トライアスロン連合の創設メンバーの一人・矢口正武氏、誘われれば行かないわけには参りません。前日の土曜日、酷暑の渋谷を離れ蔵王温泉に到着、標高が800mを越えているだけあって、半袖では寒いくらいでした。
大会当日の天気予報は晴れ、最高気温23℃とのことでした。私は迷わず、ノースリーブシャツ、ランパン、アームウォーマー、ゲーターというスタイルを選択、腰にはウェストポーチを装着、水筒だけ入れた簡素ないでたちです。スタート地点の蔵王体育館はこの格好で充分に思えましたので、そのままスタート、クロスカントリーコースを1周した後、激坂のゲレンデに取り付き、標高1841mの熊野岳を目指します。初めのうちは急坂に苦しみながらも「意外と俺も走れてるわ!楽勝、楽勝」とか思いながら、歩を進めていましたが、標高が上がるにつれ、まず霧が濃くなり始めました。そのうち風も強くなり、体感気温もぐんぐん下がっていく感じ、ほとんど視界が効かなくなってきて本能的に「こりゃぁ、ヤバいんでね?」と感じ始めました。周りのランナーは次々とリュックからカッパやウインドブレーカーを取り出して着はじめましたが、私は何も持っていません。ハイカーたちにいたってはもう真冬みたいな装備で歩いています。挙句の果ては、完全にルートを見失い、10名くらいで「賽(さい)の河原」みたいな所で立ちすくむ始末、遭難と凍死の恐怖さえ浮かんできたのです。その後、何とかルートを回復、24q程度といわれていたレースの距離は結局29qほど走っていました。
いくら6月といえども山は本当に怖いです。初挑戦にもかかわらず山をなめてかかった不明を恥じるばかりのレースとなりました。サーフィンやオープンウォータースイムで海の怖さは充分わかっているつもりでしたが、まだまだ自然に対する畏敬の念やリスペクトが足りていませんでした。今回は総合96位、ほぼビリみたいな成績でしたが、来年は装備も心も身体も準備万端で再挑戦!するつもりです。でもトレイルランニングも楽しい!はまりそうです。
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