2004年12月 2004年つくばマラソン

― ケジメの2時間50分切り! ―
22km付近 筑波山を望む
22km付近 筑波山を望む
 
《レース前》
 来年の都議会議員選挙まで残り7ヶ月、どう考えてもタイムを狙って走ることが出来る「渋谷区議会議員 伊藤たけし」の最後のフルマラソンになることは分かっていました。それにしても今までのように、週末に走り込んで距離を踏むという練習は不可能になっています。なぜなら地域の諸行事(旅行の見送りやお祭り、運動会、文化祭等)で土日は分刻みのスケジュール、それこそ睡眠時間を削ってトレーニング時間を作り出し、例年の8割くらいの走行距離は確保しました。その分、質の高いポイント練習と、ピーキングには気を配りながら、目標の2時間50分切りが可能な体を作り上げていきました。当日の天気は快晴、微風、気温15〜17℃と言い訳のきかないベストコンディション、いざ勝負!です。
いざ出陣・1
スタート地点に向かう
いざ出陣・2
《レース前半》
 レース直前に神経過敏になり鼻風邪はひきましたが、ピーキングには成功、足は軽めに仕上がっています。練習の感じでは1km4分ペース(フルマラソン2時間48分ペース)で30kmまでは足が持つことは分かっていましたので、30km以降どこまで粘れるかが勝負と考え、スタートしました。入りの5kmこそ19分36秒と少し速めでしたが、その後は1km4分ペースを一緒に走る後輩と会話を楽しむ余裕を持って維持、ハーフ通過が1時間24分20秒とほぼ完璧なペースでのレース展開となりました。
余裕余裕の6km付近
苦しさつのる36km
胸突き八丁残り1km
ゴール!やっと終わりました
《レース後半》
 つくばマラソンの山場は25km〜30kmにあります。3回にわたるアップダウンが繰り返され、それが長い直線上にあるため視覚的にも苦しいのです。この距離になれば随分足もつらくなってきますが、30kmは2時間を13秒オーバーしただけで通過、ここからが正念場です。周期的に襲ってくる苦しさの幅がだんだん短くなってきた35km地点で、後輩が前に出て一人旅になった途端、ペースの維持が出来なくなってきました。残り5km付近で一度持ち直しましたが、ペースの維持に肺を使わねばならなくなり、頭ももうろうとしてきます。2時間50分切りがギリギリなことは分かっていますが、もう計算も出来ません。何度も「50分を切れなくたってベスト記録更新だからいいじゃん」と心の中で弱い自分がささやきますが、歩をゆるめることは出来ません。足も攣る一歩手前、嗚咽を漏らしながら競技場のトラックへ、最後の直線で時計が見えた時、初めて切れる!と確信、2時間49分55秒、わずか5秒、されど5秒。目標タイムをクリアして、私の42.195kmは終わりました。
やりました!
河口湖組・その他と合流大宴会
いつまで続く大宴会
良かったな〜想いにふける大宴会
《レース総括》
 そう言えば、残り5kmからは「気持ち良く都議会へ挑戦」「気持ち良く挑戦」とブツブツつぶやきながら走っていました。この目標達成を受け、私のランニングのケジメはつきました。この先半年は全身全霊を戦いに向けていくことになりますが、このつくばマラソンで苦しみ抜いて出した結果は、自分自身の中で大きな自信と励みになりました。応援をいただいた皆さんに心より感謝します。
 翌日、SB食品陸上部 瀬古監督に「すごいね伊藤君!これで福岡国際マラソンに出られるよ」と言われ、日本で一番レベルの高い大会への切符を手にしたことに気が付きました。何としても来年夏の戦いに勝ち抜き、12月には福岡国際マラソンに挑戦です! 皆さん、くれぐれも応援ヨロシクお願いします!!
フィニッシュタイム  2時間49分55秒 
距離
スプリットタイム
ラップタイム
〜5キロ
19分36秒
19分36秒
〜10キロ
39分36秒
19分59秒
〜15キロ
59分36秒
20分00秒
〜20キロ
1時間19分55秒
20分18秒
ハーフ
1時間24分20秒
〜25キロ
1時間40分07秒
20分12秒
〜30キロ
2時間00分13秒
20分06秒
〜35キロ
2時間20分22秒
20分08秒
〜40キロ
2時間40分49秒
20分27秒
〜ゴール(2.195キロ)
2時間49分55秒
9分06秒
 
上の画像をクリックすると大きな写真をご覧いただけます