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― ケジメの2時間50分切り! ― |
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22km付近 筑波山を望む |
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《レース前》 | |||
来年の都議会議員選挙まで残り7ヶ月、どう考えてもタイムを狙って走ることが出来る「渋谷区議会議員 伊藤たけし」の最後のフルマラソンになることは分かっていました。それにしても今までのように、週末に走り込んで距離を踏むという練習は不可能になっています。なぜなら地域の諸行事(旅行の見送りやお祭り、運動会、文化祭等)で土日は分刻みのスケジュール、それこそ睡眠時間を削ってトレーニング時間を作り出し、例年の8割くらいの走行距離は確保しました。その分、質の高いポイント練習と、ピーキングには気を配りながら、目標の2時間50分切りが可能な体を作り上げていきました。当日の天気は快晴、微風、気温15〜17℃と言い訳のきかないベストコンディション、いざ勝負!です。 | |||
《レース前半》 | |||
レース直前に神経過敏になり鼻風邪はひきましたが、ピーキングには成功、足は軽めに仕上がっています。練習の感じでは1km4分ペース(フルマラソン2時間48分ペース)で30kmまでは足が持つことは分かっていましたので、30km以降どこまで粘れるかが勝負と考え、スタートしました。入りの5kmこそ19分36秒と少し速めでしたが、その後は1km4分ペースを一緒に走る後輩と会話を楽しむ余裕を持って維持、ハーフ通過が1時間24分20秒とほぼ完璧なペースでのレース展開となりました。 | |||
《レース後半》 | |||
つくばマラソンの山場は25km〜30kmにあります。3回にわたるアップダウンが繰り返され、それが長い直線上にあるため視覚的にも苦しいのです。この距離になれば随分足もつらくなってきますが、30kmは2時間を13秒オーバーしただけで通過、ここからが正念場です。周期的に襲ってくる苦しさの幅がだんだん短くなってきた35km地点で、後輩が前に出て一人旅になった途端、ペースの維持が出来なくなってきました。残り5km付近で一度持ち直しましたが、ペースの維持に肺を使わねばならなくなり、頭ももうろうとしてきます。2時間50分切りがギリギリなことは分かっていますが、もう計算も出来ません。何度も「50分を切れなくたってベスト記録更新だからいいじゃん」と心の中で弱い自分がささやきますが、歩をゆるめることは出来ません。足も攣る一歩手前、嗚咽を漏らしながら競技場のトラックへ、最後の直線で時計が見えた時、初めて切れる!と確信、2時間49分55秒、わずか5秒、されど5秒。目標タイムをクリアして、私の42.195kmは終わりました。 | |||
《レース総括》 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
そう言えば、残り5kmからは「気持ち良く都議会へ挑戦」「気持ち良く挑戦」とブツブツつぶやきながら走っていました。この目標達成を受け、私のランニングのケジメはつきました。この先半年は全身全霊を戦いに向けていくことになりますが、このつくばマラソンで苦しみ抜いて出した結果は、自分自身の中で大きな自信と励みになりました。応援をいただいた皆さんに心より感謝します。 翌日、SB食品陸上部 瀬古監督に「すごいね伊藤君!これで福岡国際マラソンに出られるよ」と言われ、日本で一番レベルの高い大会への切符を手にしたことに気が付きました。何としても来年夏の戦いに勝ち抜き、12月には福岡国際マラソンに挑戦です! 皆さん、くれぐれも応援ヨロシクお願いします!! |
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