ごみ減量・リサイクルの切り札
家庭ごみの有料化にYES!!

◇3つのR
 ご存じでしたか?ごみを減らすための「3つのR」、これは1.リサイクル(再利用)2.リユース(再使用)3.リデュース(ごみの発生抑制)の頭文字からとった言葉です。皆さんのまわりや、行政の中でも既にリサイクル・リユースは定着しつつありますが、ごみの減量に向け最も大切なこと、それはリデュース(ごみの発生抑制)であり、私はその切り札こそ「家庭ごみの有料化」だと考えています。

◇審議会の議題
 昨年末、私が委員を務める渋谷区清掃・リサイクル審議会でも初めて「渋谷区における家庭ごみ有料化のプラス・マイナス面の検討」が正式議題となりました。ほぼ同時期に23区特別区長会でも清掃事業の課題の1つとして「家庭ごみ有料化」の方向性が了承されています。いよいよ渋谷区を含め、東京23区も家庭ごみの有料化に向け本格的な検討に入ったと言えるでしょう。

◇メリット・デメリット
 既に東京でも多摩地域では12の市で家庭ごみ有料化がスタートしています。そこから見えてくる有料化のメリットは(1)ごみの減量とリサイクルの推進 (2)処理経費の削減とごみ量に応じた負担の公平化 (3)ごみ問題に対する住民意識の向上などがあげられます。
 デメリットについては、(1)不法投棄問題や (2)手数料の算定方法と徴収方法の複雑さ (3)生ゴミの衛生対策などに集約されます。

◇国の方向性
 
環境省も先月、一般家庭ごみ処理の有料化を推進する方針を決めました。既に全国で約3割の自治体が有料化を導入、ごみ減量・リサイクルの促進に有効と判断したものと思われます。今後は有料化を検討する自治体向けのガイドラインを作成し、取り組みを支援していくことになったのです。

◎伊藤たけしの判決!!
 
今月(2月)16日にはいよいよ地球温暖化防止に向け京都議定書が発効、日本も温室効果ガス(CO2)の削減が義務付けられます。今までタダみたいなつもりでいた空気(大気)にも応分のコストがかかることになります。こんな時代になれば、自分が出したごみ量に応じての負担は当然のことだと思います。従って今回は、ごみ減量の切り札としてCO2削減対策(発生の原因となる燃やすごみ量が減る)として、さらには、受益者負担という公平性の見地からも家庭ごみの有料化導入にはっきりYES!!です。