◇戒告処分
東京都教育委員会は、あらかじめ「起立して国歌を斉唱する」という通達を出し、それに反した場合は懲戒処分の対象とすると伝えていたにもかかわらず、都立高校や養護学校の教職員176人が卒業式で違反した(起立しなかった)として「戒告」処分を課しました。
◇公器の社説論争
この処分に対し、各新聞社はこぞってそれぞれの社説で反対・賛成の立場を打ち出しました。私が目を通しただけでも、朝日・毎日・東京の各新聞社説は処分に「反対」、読売・産経社説は「賛成」となっています。特に朝日対読売・産経の論争は、互いの社説に対し反論をぶつけ合うという形になり、この問題を考える上で大きな判断材料になりました。
◇朝日社説の危うさ
朝日新聞はその社説で日の丸・君が代(国旗・国歌)の強制と、教職員の処分を「思想及び良心の自由を保障した憲法19条違反の疑いが強い」と主張しています。しかし、これは教職員が個人の立場で強制された場合に通用する論理ではないでしょうか?公人、ましてや生徒に国を愛する気持ちを教えたり、ルールの順守を教えるべき教師が、それに堂々と違反することなど一般の社会常識では考えられません。さらに、朝日新聞は国旗・国歌を自社の社説では上記のように「日の丸・君が代」と表現しています。これも共産主義の人が平成とか昭和の元号で表記されたものを、わざわざ西暦に読み替える手法に似ていて、どこか不気味さと危うさを感じます。
◎伊藤たけしの判決!!
この問題は渋谷区をはじめ23区の教育委員会では余り大ごとになりませんが、東京都下の保守系議員に聞くと未だに卒業式・入学式はひどい状態のようです。改めて訴えますが、「教育」に徒事する公務員が、その公務に徒事している間、公務員としての規則に従うのは当然であり、堂々と違反すれば処分されるのは仕方のないことです。どうしても嫌なのであれば式場に入らない選択肢もあったはず、よって今回は、東京都教育委員会の毅然とした態度にはっきりYES!!です。
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