◇都区制度改革とは
皆さんは「都区制度改革」という言葉をご存じですか?これは渋谷区をはじめとする東京23区を、東京都の内部的な団体という位置付けから、独立した自治体として認めさせようという運動です。長年にわたる運動の甲斐あって平成12年4月には地方自治法が改正され、多くの権限と事務事業が東京都から23区に移ってきたのです。
◇目玉は清掃事業
東京都から23区に移された最も大きな事業は清掃事業です。それまで東京都のマークを付けて走っていた清掃車も今では各区のマークを付け、ゴミの収集・運搬を行っています。そして、そのゴミを燃やす作業は23区全体で平成17年度まで行うという約束でした。
◇自区内処理の原則
これは「自分の区で出したゴミは自分の区で燃やす」という約束事で、23区が清掃事業を引き受ける際、大原則として区長会が自ら定めたルールです。現在清掃工場を持っていない区も徐々に建設を進めて、平成18年度からは23区をいくつかのブロックに分割し、そのブロック内でゴミを燃やすようになり、最終的には各区で処理していこうとするものでした。
◇最後の清掃工場
本年7月、突如23区区長会は「今、新たな清掃工場の必要性は無い」との方針を示しました。また、「自区内処理の原則」についても、とらわれることなく改めて協議すると発表したのです。これでは約束が違います。渋谷駅近くの一等地に日量200トン規模の小さい工場を造るという構想に、多くの反対運動が巻き起こる中、私達は「自区内処理の原則」があるからと自らを納得させ、平成13年8月にやっと完成した清掃工場が、都内に出来る最後のものになってしまったのです。言い換えれば渋谷区民は最後の犠牲者にされたということです。
◎伊藤たけしの判決!!!
11月14日に区長会は、平成18年度から移行の予定であったブロック処理も否定、今後も23区全体で共同処理をしていく方針を打ち出し、完全に「自区内処理の原則」を自ら否定しました。これでは、渋谷区議会も区民も納得できるはずはありません。何のためにあの大きな反対運動を押さえ、「自区内処理の原則」の名のもと、あのちっぽけな清掃工場を造ったのでしょうか・・・?
よって今回は、23区区長会の方針転換にはっきりNO!!!です。
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