◇引退表明
8月25日に開かれた自民党渋谷総支部役員会の席上、粕谷茂前衆議院議員から「次期総選挙に小選挙区では立候補せず」との引退表明がありました。この渋谷の地で政治の道一筋、都議会、国会を通じ50年近くにわたり活躍し、私も学生時代から一方ならぬお世話になった方です。「ついに来たるべき時が来たか」との思いと、4月の小倉前区長の引退とあわせ、渋谷の一時代が終わったとの感が会場を包みました。
◇信じられない発言
引退表明に続き言葉を継いだ粕谷前代議士、「次の東京7区の候補者は中野区の松本文明都議会議員に決まった」との発言に私は言葉を失いました。どうやら粕谷代議士が引退を決めた7月末頃から、渋谷・中野両区選出の都議3名が集まり、その後すでに出馬を表明していた高橋一郎代議士(比例区)のご子息も加わり、誰が後継候補になるかを話し合ったが、まとまらないため自民党東京都連に裁定をゆだね、松本都議に決まったとのことです。
◇まさに密室・談合だ!
当然のことながら、私はその決定に猛反発。「これが国民に開かれた公党、自民党候補者の選び方なのか?まさに密室・談合政治だ。東京25区(青梅市他)では党員による予備選挙で、東京6区(世田谷区)でも党員へのアンケート方式で、いずれも民意を集約して候補者を決定したにもかかわらず、この東京7区においては、支部の役員会にも何の相談・協議もないまま決定後に承諾を求めることなど言語道断、一度白紙に戻して、候補者選考をやるべき、今日の時点では決して了承しない。」と発言しました。決定は、次回8月28日以降に持ち越しとなりました。
◇8月28日の顛末
結局この日の役員会で粕谷前代議士後継=松本都議が了承されました。今まで発言の無かった役員からも意見を聞いた結果、選考方法に大いに問題はあるが、東京都連の決定には逆らえないとの意見が大勢を占めたからです。私は執行部から「今後、党が候補者を選ぶ場合、党員投票の実施等、党員の意見集約を行う」との言質を取った上で、了承せざるを得ませんでした。
◎伊藤たけしの判決!!!
私は自民党を愛しています。だからこそ今回のような非民主的な方法での候補者選考が許せません。こんな決め方をして渋谷区の自民党員や心ある有権者が、粕谷前代議士に傾けてきたような情熱的な応援が出来るはずがありません。結果、民主党の現職代議士を利するだけだったのだと私には思えるのです。
よって今回は、このドタバタ劇の元凶の渋谷・中野の3都議会議員、民意を無視した自民党東京都連執行部、そしてこれを黙認した粕谷前代議士、更には選考に関わった全ての関係者(私も含まれますが・・・)の時代遅れの政治手法にはっきりNO!!!です。
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