一部住民による地域エゴは許されない
ホームレス自立支援センター設置にYES!!

◇内定した候補地
 6月の定例議会を控えた本年5月末、本会議での一般質問に立つため資料の収集を行っている最中のこと、私は「ホームレス問題の解決にYES!」と選挙公約(マニフェスト)に謳っていましたから、当然これに関する質問も行おうと担当の福祉部へ顔を出しました。応対に出た福祉部長は「是非その質問を行って下さい。実は候補地が千駄ヶ谷に内内定したものですから・・・。」と話し、「ホームレス自立支援センター」の資料をどっさり私に渡しました。

◇桑原区長の答弁
 私は「質問に対する区長の答弁には内定した場所が盛り込まれるのか?」と聞きましたが、福祉部長は「まだ内内定の段階で、地元に少しずつ相談を始めたところ、地名は勘弁願いたい」とのこと。ある程度地元の理解を経ないで予定地だけが一人歩きをすることが、大変危険であることを私も経験則で知っていましたので了解。区長の答弁は「早急に予定地を決定し、年度内には決着したい」というものになりました。

◇荒れた説明会
 この答弁を受け、渋谷区と東京都は7月1日及び7月19日にそれぞれ地域とPTAを対象に説明会を開きました。ホームレス問題に理解の深い住民達からは建設止むなしとの声が挙がりましたが、予定地の直近にある鳩森小学校を中心とするPTAは猛烈に反発、「反対のための署名活動を展開する!」と言い出す有様で、今後は町会、民生委員、保護司、PTA等からなる「協議会」において話し合いを進めていくことになりました。

◇ホームレス自立支援センターの必要性
 
この「ホームレス自立支援センター」は特に強い就労意欲を持ったホームレスが入所し、社会復帰をはかる施設であり、決して危険だとか不潔なものではありません。また、この施設は23区で役割分担をしているため、5年間の時限的なもので未来永劫存続するものでもありません。500人を優に超える数のホームレスを抱える渋谷区にとっては、問題解決のため是非とも必要な施設なのです。

◎伊藤たけしの判決!!!
 
東京23区区長会の合意事項では、渋谷区の自立支援センター設置は平成13年度となっています。諸事情により丸1年以上も遅れているこの施設は早急に建設する必要があります。従って今回は渋谷区が今後「協議会」を通じ、反対する住民に自立支援センターを良く理解して頂くとともに、その必要性も納得して頂いた上での「ホームレス自立支援センター」年度内設置にはっきりYES!!!です。