◇逆転の発想
渋谷駅から渋谷区役所を結ぶ約500メートルの区道「公園通り」。ご存じ西武デパート・パルコなど大型商業施設が並ぶ渋谷のシンボルロードです。今ここで画期的な工事が進められています。従来の渋滞解消には道幅を広げるという常識を覆し、道幅を狭めることにより、違法駐車・渋滞を無くそうという試みです。
◇公園通りはこう変える
今まで「公園通り」の車道幅は片道4.5メートル計4車線で9メートルでした。しかし、この狭い4車線が問題で、片道2車線あるが故に業務用の自動車や心ないドライバーが両側に違法駐車をし、路線バスの相互通行が困難となり渋滞の原因となっていました。これを片側1メートルずつ狭め片側1車線にすることにより違法駐車を一掃。代わりに業務車両用に「荷さばきスペース」を計7ヶ所設置して商業活動に対応しようというものです。また、余った2メートルの幅員は歩道を広げたり、植え込みの拡充を図っていきます。
◇始まりは地下駐車場進入路問題
そもそも「公園通り」の環境整備は、自殺者が出たり、区議会に「住民投票条例」が提出されるほどの問題になった、渋谷区役所前公共駐車場・公園通り進入路建設問題に起因しています。「入り口が分かりにくい」という利用者の声や、地元町会・商店会からの渋滞解消に向け建設促進をとの陳情を受け、区が進入路建設を決めたところ、一部住民に共産党などが党利党略で悪ノリし反対運動を展開、平成11年から12年2月末まで連日のように反対運動の模様がマスコミで流されました。私も建設推進派の議員として、何度かテレビで吊し上げられたものです。
◇強い意志を持って
結局「住民投票条例」案は未明にまで及ぶ区議会で否決、進入路建設が始まり、本年7月に無事完成したのです。しかし、渋谷区と区議会は建設にあたり反対住民に対し「進入路建設に伴い、違法駐車を減らし渋滞解消を図る」と約束しました。これだけの騒ぎになった政治課題でしたからこそ、私達は守るべき公約として強い意志で環境整備を進めているのです。
◎伊藤たけしの判決!!!
当所、警察も車道を狭めることに難色を示していましたが、ねばり強い交渉で説得。全国でも例を見ない先駆的な取り組みを始めました。来年春の完成までには、尚数点の解決すべき課題もありますが、今回は渋谷区が発想の転換をもって進める、公園通りの環境整備にはっきりYES!!!です。
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