◇外は真夏の37℃・・・
記録的な猛暑に見舞われた今年の7月8日午後2時、屋上緑化を施した渋谷区役所分庁舎屋上の寒暖計は37℃を指していました。ところが一歩室内に入るとクーラーもつけていないのに何だかひんやりと・・・。普通なら太陽に照りつけられたコンクリートの室内は外気温より高いのが常識ですが、何と室内の温度は外より8℃も低い29℃だったのです。
◇「緑」の効果は絶大!冬には暖房効果も
渋谷区役所神南分庁舎屋上の面積は約510平方メートルですが、そのうち約250平方メートルが緑化されており、芝生や花壇、菜園などのゾーンに分かれています。研究機関の測定では、屋上緑化部分の表面温度は、コンクリートやウッドデッキ部分より20℃〜25℃も低くなるという結果も出ました。室内の温度が下がるというのもうなずけます。
また、菜園で収穫された枝豆やトマトなどは「甘くて美味しい」「昔の野菜の味がする」と評判も上々です。さらに、これからの季節は室内の温度が外に逃げない暖房効果もあることが冬に近づくにつれ実証されています。
◇視察・見学者はなんと3,000名超
屋上緑化の実験を始めた6月末から現在まで、この施設を視察・見学に訪れた人は全国各地から既に3,000名を超えています。残暑厳しい9月には、東京23区建設委員長会の皆様が視察にみえ、驚きと共に内外の温度差を体験され、是非自分の区でも導入を!と張り切っていた姿がとても印象的でした。
◇シンクグローバリー・アクトローカリー
(地球規模で考え足元から行動を!)
「みどりの確保に関する条例」により、10月から渋谷区では300平方メートル以上の屋上を持つビルを建築する際、一定面積の緑化が義務づけられました。また本日12月1日からは、区民が安心して屋上緑化に取り組めるよう渋谷区が緑化事業者を通常の2割引の料金で斡旋する事業も開始します。公の施設でも小・中学校など教室にエアコンが配備されていない場所から順次屋上の緑化を推進してまいります。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
◎伊藤たけしの判決!!!
よって今回はヒートアイランド現象防止・省エネ対策を、まさにシンクグローバリー・アクトローカリー(地球規模で考え足元から行動を)の精神で推進する小倉区政と区民と共に環境行政を歩もうとする施策展開に「はっきりYES!」です。
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