中学校歴史教科書採択 |
「新しい歴史教科書」効果にYES
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8月9日、渋谷区教育委員会は、平成14年度〜17年度の区立小・中学校の教科書を選ぶ手続きを終了しました。今回の採択にあたっては、私の本会議での質問を受け、前回に比べて大いに公平性及び透明性が拡大され、23区の中でも飛び抜けて開かれた選定に改まったことを大いに評価しています。 さて、注目の中学校歴史教科書については、長らく使われてきた日本書籍の教科書がはずれ、清水書院のものが採択されました。これは、「新しい歴史教科書」が検定に合格し、採択のそ上に乗ったことによる効果に他なりません。ご承知の通り、「新しい歴史教科書」は、その歴史的認識をめぐり、内外から賛否両論が沸き上がっているもので、市販本は今やベストセラーとなっています。これに危機感を感じた日本書籍は逆に、南京事件について「二十万人ともいわれる人を殺害」など、自虐的記述を強めたのでした。その結果、平成5年度〜12年度、23区全てで使われていた日本書籍の歴史教科書は、今回、中央・墨田2区のみの採択と激減しました。渋谷を始めとするほとんどの区は、右寄りだと言われる「新しい歴史教科書」を選ばない代わりに、左傾化した日本書籍のものも排除し、従軍慰安婦など旧日本軍の記述を抑制したバランスの良い教科書を選んだものと考えられます。日本の将来を担う生徒が、自国の歴史を学ぶという大切な教科書の採択において、「新しい歴史教科書」の新規参入は教科書採択の幅を広げると共に、公平性・透明性の拡大にも寄与したものと考えられます。 よって、今回は「新しい歴史教科書」効果にYES!です。 |