事態動く!!原宿大規模留置場問題 第3弾!

 東京都が強引に進めてきた原宿大規模留置場構想が新たな局面を迎えようとしています。

 昨年11月、渋谷区議会が全会一致で議決した「大規模留置場構想の白紙撤回を求める意見書」や反対区民の会(大角隆子代表)が集めた6万人の反対署名が東京都へ強いプレッシャーを与えました。

 1月24日、東京都の青山副知事が渋谷区役所を訪問、「利用計画に係る地元等との確認」文書を持参。それを受けて渋谷区議会は、2月13日、東京都に「渋谷区議会の見解書」を提出、続いて反対区民の会主催による第一回報告会が2月15日に開かれました。それぞれリポートします。

 

都No.2青山副知事 渋谷区役所に確認書を持参

 

 

青山副知事と東京都の幹部達

 

 

迎え撃つ渋谷区・区議会・地元関係者

 1月24日、原宿大規模留置場構想の白紙撤回・反対運動が広がる中、地元との関係修復を求め、東京都No.2青山副知事が安楽財務局長ら都幹部とともに渋谷区役所を訪れました。地元側は、小倉区長、伊藤区議会議長、大角代表ら反対区民の会のメンバーが応対しました。

 冒頭、青山副知事より「ご迷惑、ご心配を掛けたことは本当に遺憾」と発言があった後、上記の確認文書が区長・議長宛、町会、商店会宛にそれぞれ提出されました。

 文書を手渡された伊藤議長は「この文書を区議会で充分吟味し、その見解を東京都に伝えます」と応じました。

 

渋谷区議会 文書を都の謝罪・白紙撤回と認定!!

 

安楽財務局長に見解文を提出

松本都議会自民党幹事長に協力要請

 伊藤議長は早速、幹事長会を招集し、都から提出された「確認」文書への対応を協議、2月13日には「この文書が東京都から区議会への謝罪であり、構想を白紙撤回したものと確認」するとともに「今後の利用計画策定にあたっては、大規模留置場構想を取り止めるよう強く要請し、区議会の見解とする」との上記見解書を取りまとめました。

 その後直ちに東京都庁を訪れた伊藤議長、広瀬副議長をはじめ各会派幹事長は安楽財務局長に面会、改めて構想の白紙撤回を申し入れました。

 安楽局長は「白紙撤回するとは言えないが、地元要望は最大限取り入れたい」と発言し、見解書を受け取りました。さらに伊藤議長らは三田都議会議長、橋本副議長、松本都議会自民党幹事長ら、都議会幹部にも協力を要請し、皆さんからも強い激励を受けました

 

反対区民の会 第一回報告会にて今後の方針を決定!
 一連の事態の変化を受け「原宿大規模留置場建設構想反対区民の会」による第一回報告会が2月15日当該用地に隣接する東郷神社にて盛大に開かれました。

 大角代表から「6万人の反対署名や区議会の反対が力になり、東京都も無視できなくなった。今後とも力強く運動を続けたい」との決意表明があり、小倉区長はこの問題について広く区民にアンケートを実施する考えを示しました。

 区議会の報告に立った伊藤議長はこれまでの区議会の行動を説明した後「この問題は第2ラウンドに突入した、区民・渋谷区・区議会が一体となり、強力な体制を構築し、頑迷な東京都との交渉に当たりたい」との発言がありました。

 その後、矢部都議らから反対請願が都議会で継続審査になった経過が報告された後、@区・区議会との協働A勉強会・シンポジウムを通じて理論的構築B署名活動の継続等、今後の反対区民の会運動方針が決定し、閉会しました。

原宿大規模留置場建設構想反対区民の会